- あまり
- あまり【余り】※一※ (名)(1)(ア)余ったもの。 残り。 「三人で分けると~が出る」「~の毛糸で手袋を編む」(イ)割り算で, 割り切れずに残った部分。 残り。 剰余。(2)(「…のあまり」の形で副詞的に用いる)ある事の程度がはなはだしいために別の事態を引き起こすこと。
「驚きの~口もきけない」「感激の~泣き出した」
※二※ (形動)(1)程度がはなはだしいさま。 並はずれているさま。「~の寒さに震えあがった」「~に静かなのでかえって眠れない」「色あひ, ~なるまで匂ひて/源氏(宿木)」
(2)程度がはなはだしくひどいさま。 あんまり。「~な仕打ちだと思いませんか」
※三※ (副)(1)程度がはなはだしいさま。 常識や予想を超えているさま。 あんまり。「~食べると毒だよ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)程度が予想ほどではないさま。 さほど。 大して。 あんまり。「~行きたくない」「~良い出来ではない」
※四※ (接尾)(1)数量を表す語に付いて, それより幾分多いことを表す。「出席は一〇人~」
(2)数詞と数詞の間に入れて用いて, あとにくる数だけ余分に加わることを表す。「しはすの二〇日(ハツカ)~ひとひの戌の時に/土左」
~と言えばあまりにも。 度を超えてひどいさまにいう。「~あまりの仕打ち」
~物((アマリモノ))に福あり人の残したもの, 最後に残ったものに意外にいいことがある。 残り物には福がある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.